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お役立ちコラム
【マレーシア編】

2023.12.7

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お役立ちコラム
~マレーシア編~


ここが変だよ、マレーシア

マレーシア・・・・? タクシーに広告貼ってあるのをよく見かけるけど、行ったことがない。 そう思ったそこのアナタ! 今日はそんなアナタがマレーシアに興味を持ってくれるような小話をしようと思います。

愛をもって、言います。日本人から見ると、マレーシアは変わっています。 マレーシアを理解するには、まず知っておいてもらいたいことが2つあります。 1つ目は、マレーシアは多民族国家であるということ! マレーシアは、マレー系(66%)、中華系(約 26%)、インド系(約 8%)で構成されています。(※マレー系にはルーツが中国・インドでない先住民族を含む) 2つ目は、国教がイスラム教であること。『イスラムか、なら豚肉を食べないんだな?』、そう思うと思います。 しかし、答えはNOです。 マレーシアは多民族国家なため、中華系はむしろ豚肉を好んで食べます。

中華系の町にいくと、豚肉だらけといっても過言じゃないです。 マレーシアの代表的な料理、肉骨茶(バクテー)も、豚肉をがっつり煮込んだものです。 しかし、国の宗教はイスラム教ですから、 スーパーのお肉コーナーには豚肉はありませんし、 豚(ポーク)を連想させるという理由で、 ポッキーがロッキーという名前になっていたりと、国全体で配慮をしているようです。 (豚肉は、スーパーの奥地に、用がない人が絶対迷い込まないような仕様になっている ノンハラルのコーナーに行くと、売っています。会計する場所も別。)

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なぜそんな矛盾が生まれる民族構成になったのか? それには歴史が関係しています。

話すととても長くなるので、かいつまんで説明すると、 マレーシアという名前になる前・・・ 現在のマレーシアの土地(マレー半島とボルネオ島の一部)は、 マラッカ王国と沢山の王国がありました。 現在のマレーシアを語るうえで、外せないのがマラッカ王国です。 マラッカ王国は中国の明の商人がマラッカ港を、 香辛料などをヨーロッパまで運ぶシルクロードの中継地として利用し、 マラッカ港はマラッカ海峡の貿易で栄えており、 はじめは宗教も仏教とヒンズー教が主な宗教でした。 当時スパイス1gが金1gと同じ価値だったのですが、 それらのスパイスを行商するアラブの商人たちがイスラム教で、 商業的な観点から当時の王様が改宗したのがイスラム教の始まりです。

このあと、現在のマレーシアの土地は、 ポルトガル⇒オランダ⇒イギリス⇒日本⇒イギリスと4つの国に450年以上も 占領されることになります。(日本の時代があるのですよ、ご存知でしたか?) 明の商人が残ったのが、中華系のルーツ、オランダ時代に、ゴム農家で働く人として連れてこられたのが、 インド人で、それがインド系のルーツです。 (中華系が多かったこともあって、のちに、シンガポールの部分は切り離されることになります)

たくさんの王国が、今マレーシアにある13の州につながります。 またペナン、マラッカ、サバ、サラワク州以外の州にスルタン(元々の王国で王様をしている人たち)がおり、5年ごとに輪番制で国王が選出されます。 ですので、州ごとに王冠(ソンケットという布をまいたもの。巻き形も異なる)も違いますし、連邦制なため、同じ国なのに、州ごとに違うことが結構あるのです。 そういった背景があるため、それぞれの民族が持つ宗教、生活習慣の融合は 独特な文化を生みだしたんですね。

マレー系がラマダン(断食)期に断食していても、中華系・インド系は断食しませんし、 お正月にあたる日なんて、なんと4回もあります。
1月1日のニュー・イヤーズ・デイ(New Year’s Day)・マレー系のハリラヤアプサ、中華系の旧正月、インド系のディパバリのディパバリと、3大民族の新年の祝日があります。 言語だって、マレー語、ヒンドゥー語・タミル語、中国語、英語を使います。 商品のパッケージとかも見てみると、色々な言語(アラビア語とかもあったりする)で構成されていて、とても面白いです。

国土の約60%が熱帯雨林で覆われていて 日本の面積の9割弱の広さの土地に、日本の16%の人口が住んでおり、 毛色の違う人々が、それぞれの文化を大事にしながら共存している国、 それがマレーシアなのです。 みなさんもぜひ、ここが変だよを探しに、マレーシアへお出かけください。

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