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日系企業インタビュー
【インド編②】

2023.12.21

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● 日本国内から海外進出をするまで
パンデミック/ロックダウンの中での工場立ち上げ

元々、インド顧客は香港のグループ会社の香港営業が遠隔で商社を経由して展開をしてきていましたが、インドビジネスでの将来性を感じていました。人口の多いインドの国内顧客をターゲットに、インド進出を決めました。
日本本社側は特に問題なく、社内でもすぐに稟議承認されました。 2019年1月にはバンガロールのレンタル工場を抑え、4月には会社登記に向けてインドの 現地コンサルタント会社と交渉を開始、私自身は同年8月に、社長としてインドに赴任しました。

苦労をあげればきりがありません。 会社登記の際は後から後から追加書類が出てきて対応が大変でした。 正式赴任になった後も、外国人の従業員契約書、外国人居住登録、個人の銀行口座開設など、 すべての手続きが一筋縄ではいきません。
2020年3月には、工場のライセンス取得目前で、インド全土がロックダウンに入ってしまいました。 それでも、中国とフィリピンでのマネジメント経験から、するべきことはわかっていたので、他社の方たちが驚くスピードで、 社設立、工場のライセンス取得、生産開始、初出荷にまで、こぎつけることができました。 今後の販路の拡大も、見込みが立っています。


工場契約時の内装(左)と、トイレ工事の様子(右)
この日がトイレの工事完成了予定日だったが、こんな状態でも当日中に終了させると言われ、
大喧嘩した思い出の一枚。
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● 進出してから軌道に乗せるまで
過去の経験が生かせない… 「常識」の通じない国インド

一方で、人材育成や組織作り、また行政当局との関係やベンダーコントロールなど、 「人」との付き合いは今だに苦労しています。
カスタマー目線も日本人が常識的に期待するレベルではありませんし、当局からの通知の タイミングなども疑問に思うことばかりです。転職システムも独特で、現在下のポジションにいる人が 上のポジションに応募してくるので、役職に応じた人材レベルを揃えるのにも苦労します。

その他、インド人スタッフの段取りの仕方や説明の仕方、比較の仕方など、 思いもよらないロジックで来られます。早く現地人スタッフを育成したいと思っていますが、 そう簡単にはいかないようです。
中国、フィリピンでの赴任経験はありましたが、基本的に、過去の経験は生かせない国だと感じます。 インドは、これまでの常識が通じない国だということを、今後進出される方は、覚悟してきていただければと思います。
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● いまだから話せる失敗談
インド進出はゆとりをもって!

失敗談はたくさんありすぎます。そのうえでできるアドバイスとしては、 進出時のパートナーやサポートしてくれるコンサルティング会社、ベンダーなど、 多少値段が高くても、信頼ができて長期的な関係を築けるところに頼むことをお勧めします。

また、最初はある程度の人数の日本人スタッフの配置も必要でしょう。とにかくインド進出には、精神的にも資金的にもゆとりを持って運営出来る状態であった方がよいと思います。
私は今、工場から近いバンガロールの郊外に住んでいます。バンガロールはインドの中でも気候がよく、暑くもならず寒くもならない、過ごしやすい都市です。

また、インドでは珍しく牛肉が食べられる都市でもあります。 社内の公用語は英語で、英語を上達させるにもインドは良い環境だと思います。生産開始から販路の拡大の時期にパンデミック、そしてロックダウンが始まってしまったので、本当はお得意先回りも兼ねてインドの他都市も訪問しようと思っていたのですが、まだ叶っていません。しかし状況が改善したら、 バンガロール以外のインドも見てみたいと思っています。

~ 初出荷のパーティー ~
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取材にご協力いただいた セミテック インディア様

ありがとうございました

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