海外ビジネス展開

海外で「ギフト商品」として靴下販売に挑戦するも失敗
打開策としての外国人インターンの受け入れへ

Q.インターンシップを受け入れようと思ったきっかけを教えてください。

当社は靴下などのメリヤス製品の製造販売を行っており、10年前から海外進出を考えていました。国内の靴下市場は縮小傾向ですが、外国人と接する中で、海外では「ギフト商品」としてニーズがあると思っておりました。しかし、どのように自社商品を打ち出していったらよいか分からず、ECサイトを作成したり、英語のHPを作ったりするなど、様々なことを試してきたものの、なかなかうまくいかず一度は諦めてしまいました。そんな中、今回のインターンシッププログラムを知り、再度海外ビジネスにチャレンジしたいと思い応募しました。

外国人モニター向けのプレゼンから新規商品開発までインターンが大活躍！

Q.どんなインターンシップを行いましたか？

インターンシップ開始当初は、元々私が学んでいた「ニット小物製作機械」の研修を一緒に受講しました。彼女はこのような経験がない中、私が1ヶ月間かけて学んだ操作方法を、たった1週間でマスターしてしまいました。他の日本人社員に使用方法を教えるレベルにまで上達し、正直驚きました。その後、新戦力としての活躍も目覚ましく、学んだ技術をもとに新商品開発まで実現しました。ギフト用のベビー靴下で、サイズが合わなくなった靴下を利用し人形として残しておける商品です。デザインもかわいいですし、当社としてやりたかったことを形にしてくれたので感激しました。また外国人モニター向けの製品説明会でプレゼンテーションやアンケート調査・分析なども実施し、説明が非常に分かりやすく、外国人モニターから大盛況でした。

海外向けのプレゼンテーションノウハウやベトナム現地でのビジネス人脈をもたらしてくれました

Q.受入前後を比較して、あなた自身や社員・組織にどんな効果がありましたか？

成果の一つは、外国人向けにどのように製品説明をしたらわかりやすいのか、響くのかが整理できたことです。インターンのプレゼン動画を他の社員にも見せ、役立てていきたいと思っています。二つ目は、異文化・外国語環境の中でインターンが懸命に学ぶ姿や、インターンの率直さが社員にとっても良い刺激になり、「私にも挑戦できるかもしれない」と学ぶことに対するモチベーションが高まり、勇気をもらえたことです。三つ目は、今までは海外ビジネスといってもどのエリアで販路を拡大していくかは決まっていませんでした。しかし、ベトナムからのインターンが来たこと、インターンを通じて知り合った現地の方とのご縁もあり、ベトナムから展開していくことを決めました。来年春には実際に現地に行き、市場調査を開始する予定です。