バタフライピーの産地で有名なタイでの
情報収集をするために

Q.インターンシップを受け入れようと思ったきっかけを教えてください。

当社は、滋賀県で照明器具の設計・製造を主として行ってきましたが、リーマンショックを期に、食に係る事業の安定性を考え、新しく食品原料生産装置の開発をはじめました。その中でバタフライピーという花に出会い、当社が新しく開発した生産技術で粉砕したところ綺麗な青色の粒子が生産できました。その粉末の綺麗な青色を食品着色に使用できないかと考え、ここ3年タイやラオスで栽培するバタフライピーを利用した青いハーブティー、青い食品着色原料、青い食品開発、さらに乾燥花の輸出をはじめています。バタフライピーの花はタイでは非常に有名ですが、日本を含め世界では、まだまだ有名ではありません。花を調べる中で様々な文献に出会うのですが、ほとんどがタイ語の文献で情報収集に苦戦しており、バタフライピーをさらに理解するため、その情報収集にインターンの力を借りたいと思い、今回応募しました。

バタフライピーの栽培状況・効果効能などの
タイ語の論文調査

Q.どんなインターンシップを行いましたか？

オンラインでのインターンシップのため、Jayさんには活動期間中、論文調査や現地調査をメインに取り組んでもらいました。バタフライピーは育毛にも効果があるということでタイではシャンプーにも使われているのですが、そういった効果があるのかという育毛に関する論文調査、その他にも健康食品や安全性・健康被害などの論文調査といった高度な内容をお願いしました。こちらから論文を提供することもあれば、彼女が検索してこういった論文がありますと紹介してくれることもありました。また、バタフライピーはタイが産地なので、農園の実情や扱われている農薬の現状、さらにはバタフライピーを使った食品としてどのようなものがあるかについても調べていただきました。論文の内容は専門的で高度なものもありましたが、彼女は論文を読んでキーポイントを簡潔に英語でまとめてくれました。バタフライピーの情報は私たちも収集していましたが、インターンによるさらに詳しい情報収集を通して、新しい発見を得ることができました。

インターンの高い専門知識のおかげで
有益な情報を得ることができた

Q.受入前後を比較して、あなた自身や社員・組織にどんな効果がありましたか？

私たちもバタフライピーの食品原料事業をはじめるにあたり、様々な論文の検索を行い、英語のものにはほとんど目を通してきました。ただ、タイ語の論文には手が付けられていなかったので、今回Jayさんのおかげでタイ語の論文にフォーカスすることができました。彼女は大学院で農学系に関わっていたため高い専門知識を持っているということもあり、育毛に対する効果や健康食品としての効果といった専門的な難しい内容の論文を理解して調べてくれるだけでなく、タイ語の論文を図表なども含めてキーポイントを英語できれいにまとめ直してくれたので、そこからとても有益な情報を得ることができました。コロナ禍で、机上の活動となったために、当社の現地にある委託農園への見学や栽培に関する現地調査ができなかったのは残念でしたが、彼女が調べてくれたことから得られた情報を今後再度精査し、今回の得られた成果を活かし、今後の当社の新しい事業に繋げ、そして展開していきたいと考えています。