インターンシップを通じて多様な文化を理解しグローバル化を一層推進する

Q.インターンシップを受け入れようと思ったきっかけを教えてください。

以前にも外国人留学生等のインターンシップを受け入れ、高度外国人材の採用につなげることができた経験があり、今回は対面での受け入れが可能であったことからインターン生の受け入れを行うことにいたしました。目的は次の３つです。弊社はすでに海外でのビジネスを展開しておりますが、より一層グローバル化を促進していくために、（１）高度外国人材を採用していくことで、弾みをつけたいと考えたことです。また先に述べたことに関連しますが、（２）外国人の方に担当していただくことで業務の効率化を促進させることです。海外の方が増えるということは、さらにダイバーシティ＆インクルージョンという概念にあるような多様化する文化を受容していくことが必要です。そのため、いきなり社内全体でということではなくチームでインターン生を受け入れていくことで、（３）チーム内の異文化の受容力を高め、それを社内で横展開していくことでした。

メンターとの連携により確認作業を行いながらインターンの語学力と理工系の知見を引き出した

Q.どんなインターンシップを行いましたか？

今回、インターン生にはご本人の語学力を活かせる内容、また理工系人材であることを意識したプログラムを準備しました。さらに「お世話係」として先輩社員のメンターをつけることで、日々の業務の確認など工夫したうえで実際に次の作業を行っていただきました。（１）弊社医療機器における使用方法動画の英訳作業として、海外の代理店や医療機関向けの動画での説明を英訳していただく中で、テクニカルタームなどに苦労されていましたが翻訳を終えていただきました。（２）ユーザーリストの整備については、各国における分析を行なうために必要な基礎データとしてのリスト整理を行っていただき、今後のアクションにつなげていけるものとなりました。（３）開発中の医療機器における検収作業支援については、理工系人材としての特性を活かしていただきながら、医療機器開発に必要な資料作成などを行っていただきました。（４）海外代理店等との会議については、実際に海外の代理店との打合せにも参加し、本質を踏まえた独自の視点を私たちに伝えてくれました。

外国人材の受け入れ可能性を認識し、社内のグローバル化を促進させる

Q.受入前後を比較して、あなた自身や社員・組織にどんな効果がありましたか？

今回、国際化促進インターンシップにおいて、ダンさんの受け入れを通じての効果については次の2点です。（１）高度外国人材の優秀さを改めて実感したことです。また、業務の効率性についても十分に対応していただくことができるということが検証できました。今回のインターンシップ事業でダンさんと知り合いになれたことはとても嬉しく喜ばしいことです。一方で、ダンさんにも弊社のことを理解していただけたことで、ダンさんの採用につながることを心から願っております。また（２）多様な文化の受け容れに必要なことを理解できたことです。高度外国人材とは環境の差がありますので、新入社員と同様のコミュニケーションを取ることを行ないました。外国人だからといって対応を過度にするのではなく、当たり前のことを当たり前に行なうことでコミュニケーションが取れることが理解でき、この経験を他部署に伝えていくことで弊社のグローバル化を促進してまいります。