『生の英語体験』の提供とグローバル人材獲得に向けた
受入経験

Q.インターンシップを受け入れようと思ったきっかけを教えてください。

弊社が運営する青楓館高等学院には、2024年11月現在で110名ほどの生徒が在籍しております。通信制高校のサポート校として、「自分らしく、生きていく」をモットーに自由と責任を体現できる生徒の居場所となっています。

青楓館高等学院にて海外インターンシップの方にお越しいただいた目的は2つございます。
1つ目は、生徒に「生の英語体験」を提供するため。多様なニーズを持った生徒が通っている本校では、留学したい、留学経験はあるがもっと英語力を伸ばしたいという生徒も少なくありません。また、大学入試に向けて実用英語技能検定（英検）を取得したいという生徒も多く在籍しています。彼ら彼女らにとって良い学びと刺激の機会となることに期待して受入れを考えました。

2つ目は、グローバル人材の受入経験を積むためです。日本では若者の数が減少し、就職活動は売り手市場で人材獲得が年々難しくなっています。一方、海外には日本で働きたいという優秀な人材がたくさんいらっしゃいます。実際に、青楓館高等学院でも2024年および2025年に3名の大変優秀な海外人材採用が決まっております。これから海外の方を受け入れていくうえで、配慮すべき点やマネジメントのナレッジを蓄積させるためにもこのインターンシップは良い機会だと考えました。

生徒の英語学習を楽しくサポート
成功の秘訣は生徒との信頼関係の構築

Q.どんなインターンシップを行いましたか？

アリナさんにお越しいただいた当初は、初対面の生徒とコミュニケーションをとって信頼関係を構築することに注力していただきました。一緒にボードゲームをしたり、少人数での会話を楽しんだりする中で気軽に話せる生徒が増えていきました。

生徒と信頼関係ができてきたら、英会話の時間を作ったり、オンラインクイズ大会を開催して自国ウクライナやヨーロッパについて知ってもらったり、時には校舎の外に出て英語のヒントをもとに宝探しゲームをしたりと、楽しく英語や異文化を学べる機会をつくっていただきました。帰国前の最終レッスンはハロウィンの時期だったのですが、生徒と一緒にお菓子作りをしたり、ハロウィンの起源やエピソードについて英語を交えながら知ることができたりする授業をしてくださいました。生徒にとっても大変思い出深い体験になりました。

高等教育の現場での海外人材活用の可能性を確信

Q.受入前後を比較して、あなた自身や社員・組織にどんな効果がありましたか？

受入側が英語や異文化について知ることができたことはもちろん、異文化の目を通して日本の文化の独自性にも気付ける機会がありました。やはり日本の子供たちは海外の子供たちに比べ内向的で、初めのうち円滑なコミュニケーションをとれるようになるまでには時間がかかることが分かりました。一方、いざ仲良くなってしまえば、自国だから、海外だから、という区別なしに教員と生徒として楽しくやり取りができることも分かりました。
今回の海外インターン受入を通じ、文化や言語に慣れるまでは海外人材の方への気配りやケアは必要ですが、軌道に乗れば優秀な一人材として生徒のためになる大事な戦力となることを確認できました。
このような貴重な機会をいただくことができ、インターンシップ運営の皆様にも感謝しております。