海外事務所設立に向けて、
外国人材と働く経験を培いたい

Q.インターンシップを受け入れようと思ったきっかけを教えてください。

当社は沖縄の名護市にある建築デザイン会社です。生まれ育った名護に貢献したいという想いもあり、この土地で事務所を構えたのですが、都市部からも遠く、人が採用できずに困っていました。そこで英語のWEBサイトを作成し、外国人材も含めて求人募集をしたところ、フィリピンから100名以上の応募がありました。レジュメを見る限りは優秀な方々で、こんなにも多くの方から興味を持ってもらえるならマニラに事務所を設立し、アウトソーシングという形で仕事を手伝ってもらえないかと考え始めていました。しかし、外国人材と働いた経験もないので、どのように進めていったらよいのかわかりませんでした。そんなときに今回のインターンシップ事業を知りました。今後に向けて外国人材と仕事をするための社内体制を整えること、また社員の外国アレルギーをなくしていくことを目標とし、このプログラムに応募しました。

インターンと活動する中で初めて自社の課題が明確に。
毎日の活動の場が会社・社員を成長させてくれた

Q.どんなインターンシップを行いましたか？

クライアントからの依頼を手伝ってもらう中で、専門ソフトのマニュアル作りに意見をもらったり、社員に英語でのマネジメントの機会を与えたりしました。マニュアルに関しては、当社が使用している図面設計のソフトが日本語なので、外国人でも使用しやすいように意見をもらいました。初めは紙で作ろうと思っていました。しかし、インターンと会話を重ねていく中で、ソフトが複雑なため直感的にわかるようなマニュアルでないと伝わらないことに気づきました。そこで、英語版の画面を見ながら作業できるプライベートサイトを作ろうと方向性を変えることにしました。また、専門的な用語に違いがあることもわかり、まとめてもらいました。
マネジメントに関しては、少人数の会社なので一人ひとりと積極的に関わってもらいました。自分たちの想定と異なった箇所でつまずいていたので、こまめに確認した方がよいことや、日本人には一言で伝わることも、想像力を膨らませて丁寧に説明しないと伝わらないということが体感できたようです。

外国人材がオフィスにいる環境が当たり前に。
海外事務所設立に向けて社内体制整備が着実に前進

Q.受入前後を比較して、あなた自身や社員・組織にどんな効果がありましたか？

社内の体制を整えていくことで、日本人と変わらず外国人と働いていくイメージが持てたことが大きな成果です。3ヶ月間も一緒にいたので、オフィスに外国人がいることは当たり前の環境になりました。最初の頃、いきなり鼻歌を歌いながら仕事をし始めたときにはさすがにびっくりしました。でも、当社ではクリエイティブな仕事が求められるので、リラックスし、集中して取り組めるならば特に問題ないし、こういった働き方も受け入れていこうと思いました。また、英語が苦手だった社員も、間違ってもいいからまずは話してみようという姿勢に変わったのがよかったです。インターンと取り組んできたことをもとに、今後も海外事務所設立に向けて準備を進めていきたいです。二人と活動を共にしたことで、当初予定していたフィリピンだけでなくインドネシアやミャンマーにも行ってみて、どこの国に設立するのがよいのかも含め、検討していきたいと思います。