繋がりのあったインドネシアで、
現地に私たちの手で介護・日本語・食に関わる教育機関を作りたい

Q.インターンシップを受け入れようと思ったきっかけを教えてください。

当社は、介護施設の運営などを担う企業として、介護用品・特定技能派遣を取り扱っています。今回、インターンを受け入れた人材部門のライフキャリア事業部は、『特定技能 登録支援機関』として、主にベトナムとインドネシア人材が介護施設などで働く支援をしています。
日本の介護業界は、若手外国人材の力を借りている現状があり、質の高い介護を提供するには日本語や技術習得のサポート充実が不可欠です。そこで、繋がりのあったインドネシアに、日本語教育を起点に、介護実践スキルなど複合的な介護人材を育てる教育機関を作り、雇用に繋げることで経済の相互発展に寄与したいと構想しました。そのために現地調査が必要でしたが、渡航が難しく情報収集に苦戦していたところ、本事業ではオンラインで現地にいる方に活動してもらえると知り、外国人材と活動することで、会社に新しい創造が生まれるのではないかと思い、今回の受け入れに至りました。

計画的な活動実施×文化交流タイムで、
効果的でメリハリのある充実したインターンシップに

Q.どんなインターンシップを行いましたか？

ヴァニアさんには、学校設立や飲食店展開に関して、インドネシアの教育状況・進学状況から、不動産や給料、インドネシアにあるレストランについてなどを調査していただきました。情報取集をお願いする上で、タスクを依頼した背景や理由まで説明できるよう細かく準備したことがスムーズな活動実施に効果的でした。インターンシップ開始前より、事業部としての展望を加味した調査計画の基盤を作成し、調査表に落とし込み、各週ごとにわけて実施しました。他にも、内容によって使い分けられるよう、数種類の報告書フォーマットを準備しました。また、ヴァニアさんが自ら調査内容をまとめてくださったことがあり、わかりやすかったため、週ごとにサマリーとしてまとめる方法も採用しました。
英語での会話は、ニュアンスの違いから齟齬が起こりがちなため、意識的に質問・不明点を聞くことを心掛けました。異文化交流として部内メンバーとの会話や、共通の趣味の話などのアイスブレイクはお互いの距離を縮める機会になると同時に、ON・OFFの使い分けに繋がりました。

「個人として」や「インドネシア人として」の意見は、
展開のための文化理解へと繋がるヒントとなった

Q.受入前後を比較して、あなた自身や社員・組織にどんな効果がありましたか？

当社でも英語でインターネット調査をしたこともあったのですが、現地の人が現地のことを調べることで比べ物にならない量の情報が得られました。ヴァニアさんは項目によってインターネット・電話・インタビューと使い分け、最適な方法で調査をしてくださったおかげで、信憑性の高い裏付けを得られました。同時にヴァニアさんに「個人として」や「インドネシア人として」の意見を求めることも多く、文化の理解において非常に参考になりました。
異文化交流として他の社員と話してもらう時間では、日本語を一生懸命に話す姿勢に刺激を受け、語学学習への意欲が高まったとの声や、社員が現地の情勢に耳を傾ける姿勢が見えたと思います。
また、”時間に対する感覚の違い”が一番の文化ギャップとお聞きしたことがありますが、ヴァニアさんはきちんと時間や期日を守ってくれて、不明瞭なことを自ら聞き咀嚼できること、レスポンスの速さなど活動する上での姿勢にとても感銘を受け、私も初心に戻ることができました。