インドに日本の自動車教習を導入したい
無事故社会の実現を目指して

Q.インターンシップを受け入れようと思ったきっかけを教えてください。

当社は、無事故社会の実現を社是とし、岡山を始め1都1府10県に全26校の教習所を展開しています。少子化や免許離れの影響から、今後国内でのビジネスの縮小は避けては通れません。そこで、海外、特に今後経済成長が見込めるインドに目をつけました。いまだ開拓されていない市場が多くあり、しかも左側通行、右側ハンドルという点では日本と同じです。その一方で、交通事故死者数は世界最悪…。そんなインドで、当社がこれまで日本で培ってきた知見やノウハウを活かせないだろうかと考えました。インド進出にあたり、これまで約2年間リサーチおよびマーケティングを行ってきました。本格進出の最終準備として、現地のより詳しい情報や最新の情報を手に入れたい、また、共にインド進出を推進してくれる人材を発掘したいと考え、このプログラムに応募しました。

インターンが事業推進チームの一員として重要な役割を担う
インド進出に向けていよいよ最終準備が整った

Q.どんなインターンシップを行いましたか？

活動の全行程を3段階に分けました。第1ターム（２週間）では、約2年間で行ってきた調査結果をインターンと社員に共有し、事業の現状について全員で把握しました。その後、インド政府および自治体からの助成制度や新道路交通法について調査をお願いし、資料を翻訳してもらいました。第2ターム（3週間）は、当社で行っている技能実習・学科教習の体験を通して、日本の交通教育がインドとどう違うか、特にソフトスキルの観点から顕在化してもらいました。ここで得た意見や気づきは、今後の教案作りの参考にするつもりです。ちょうどこの頃、インドのパートナー企業が視察のため来日する機会に恵まれました。インターンのおかげで視察がスムーズに進み、当社のビジョンを説明するよい機会となりました。最後の第3ターム（4週間）で、本格進出にあたっての詳細な事業計画を共に作り上げていきました。

インターンがもたらした情報が
今後の展開を大きく変えた！

Q.受入前後を比較して、あなた自身や社員・組織にどんな効果がありましたか？

成果としては、社内での成果と海外展開に関する成果の2つに分けられます。インターンが来る前までは、当社社員はインド進出に関してあまり把握しておらず、その実現可能性についてもあまり期待をしていないようでした。しかし、関係機関とのスカイプ会議や、私とインターンとの間で毎日のように繰り広げられる話し合いの内容を耳にすることで、社内にもインド進出事業に関わる本気度が伝わったと思います。海外展開の成果としては、インターンが見つけ出してくれた情報のおかげで、事業展開の道筋がはっきりと見えてきました。受入前に実施していた調査結果には含まれていなかった新しい情報を、彼女が当社にもたらしてくれました。その情報を知ったときは、雷が落ちるような衝撃を受けました。この情報のおかげで、インド進出の最終準備を整えることができたといっても過言ではありません。そして、今後共にインド進出を推進してくれる人材に出会うことができたのも大きな収穫です。インターンには、今後の本格進出に向けて、引き続きチームの一員として関わってもらいたいと考えています。