DENDAMAを世界のeスポーツに
外国人材の視点から情報発信を磨きたい

Q.インターンシップを受け入れようと思ったきっかけを教えてください。

当社は2016年に設立したベンチャー企業で、けん玉の製品企画・販売、専用アプリ開発、競技大会運営を行っています。独自製品であるDENDAMAは、日本の伝統文化であるけん玉にIoT技術を融合させたゲーム機で、けん玉をクールでおしゃれに楽しめる新時代のツールです。オンライン上でプレーヤー同士が競うことができるため、近い将来、海外での販売をスタートし、eスポーツとして世界に普及させたいと思っています。すでに2018年度に当事業へ参加し、タイとインドネシアからインターンを受け入れ、海外展開の足がかりをつかみました。2019年は、DENDAMAの情報発信基地となるカフェ＆バーを渋谷スクランブル交差点近くに開いたので、今回は外国人材の視点からプロモーションや情報発信のアイデアを得て、インバウンド需要の獲得、そして海外展開の促進力にしたいと考えました。

動画発信や体験教室の開催など
外国人向けに効果的なPR方法を検討する

Q.どんなインターンシップを行いましたか？

当社で手がけたカフェ＆バーは、外国人観光客が集まる渋谷スクランブル交差点を眺望できる立地にあり、実際に製品を手にとって楽しんでいただくことができます。外国人観光客向けのプロモーション方法についてインターンにそれぞれの視点からアイデアをもらい、社内でディスカッションを重ねました。そこから生まれたのは、日本在住の外国人動画クリエイターに来店してもらい、体験動画を投稿してもらう企画。制作にあたり影響力のあるクリエイターや費用の調査に乗り出してもらいました。インターンは、ジャーナリズム専攻の経歴や企画力がある2人だったので、それぞれの特技を活かし店舗PR動画の撮影・編集、外国人向けのイベントや集客法の提案を主に行ってもらいました。その他、SNSやオウンドメディアへ英語での投稿を続けてもらいました。昨年度の活動では、専用アプリの改善提案、PR用のデザインリニューアルなどを行なってもらいましたが、今年度はより外国人観光客向けの、実践的な活動に従事してもらうことができました。

外国人材と働く意識が社内に浸透し
販促PRの新たなアイデアも得られた

Q.受入前後を比較して、あなた自身や社員・組織にどんな効果がありましたか？

英語版のSNSを読んで来店した外国人のお客様も現れて、活動の成果を感じています。インターン企画のイベントも今後開催予定です。大きな成果として感じられたのは、社内で英語でのやりとりがスムーズになったこと。私自身、2018年度の経験から外国語対応の必要性を感じ、英語の勉強を始めました。その結果、今回は指示を的確に伝えられるようになり、インターンの活動の質も高まりました。言葉の壁から最初は戸惑うこともありましたが、コミュニケーションを重ねることで、外国人と一緒に働くことが当たり前の社内風土が醸成されたと感じました。国籍や人種が違っても同じ目標に向かってともに働き、ともに楽しむことができると実感し、海外展開に向けて突き進む思いが強まりました。また、彼らが自由な社風やDENDAMAを気に入ってくれたことで、当社の強みを再認識できました。ベンチャーならではのスピード感と私たちの強みを生かして、国籍にとらわれない採用や事業のさらなる国際化を進めていきます。