社内の英語体力を進化させて
海外開拓で事業の拡大・安定化を図る

Q.インターンシップを受け入れようと思ったきっかけを教えてください。

1987年の創業以来、シリコンラバーヒーターを主力とする産業用・工業用ヒーターの製造・販売しております。現在は国内市場で主に販売展開しており、6000社ほどいる顧客はほぼ日本企業が占めます。しかし、ここ2年ほど国内市場が低迷しており、国内の景気だけに左右されないグローバルな事業体制の確立が中長期の課題になっています。当社が誇るメイド・イン・ジャパンの産業用・工業用ヒーターは、海外から問い合わせが入ることもあり、海外でも広く需要が見込める可能性があります。とはいうものの、現在、英語での問い合わせや受注に対応できる社内体制がなく、海外での販路拡大に先立ち、社内の英語環境を整えていく必要があります。そこで、インターンを受け入れることで社内における英語環境を進化させ、さらにその先の海外展開へとつなげようと当事業へ応募しました。

社内の英語対応体制を確立し
PRツールや営業リスト作成を進める

Q.どんなインターンシップを行いましたか？

社内における英語環境の整備が先決なので、ゼレさんが来てから英語での朝礼を始めました。業務内容に関する詳細な連絡は日本語ですが、本日の個人の予定を英語で報告するなど、英語に慣れる環境づくりに努めました。また、スタッフ全員のレベルアップを図るために、週に1回実践的な英語の勉強を行う「ゼレさんの英語クラス」を開催してもらいました。当初は朝礼内容をゼレさんに翻訳してもらいましたが、今では各自が自力でおこなえるまでになりました。さらに海外販路拡大を視野に入れて、製品パンフレットや取扱説明書、当社ホームページの翻訳をお願いしました。ちょうどフィリピンから注文があったので、彼女が翻訳した取扱説明書やパンフレットを納品の際に活用しました。また、海外マーケティングとして、カザフスタンやロシアなどゼレさんの出身エリアの需要や現状のリサーチ、ベトナム・タイ・インドネシアなどに進出している日系企業・商社をリストアップしてもらいました。

英語環境と海外業務の土台に貢献
海外での営業活動の一歩を踏み出す

Q.受入前後を比較して、あなた自身や社員・組織にどんな効果がありましたか？

ゼレさんには社内の英語環境や海外業務体制の土台づくりに大きく貢献していただきました。特に英会話は活発になり、社内メールも英語必須となるなど英語を使う環境が整ったことが大きな成果です。さらに2020年1月には全員がTOEICを受験するなど、前向きな取り組みも始まりました。PRや業務資料の英語化も一気に進み、英語版ホームページが完成し、海外からの問い合わせや注文に対応するシステムの導入も進んでいます。彼女はあたたかく誠実な人柄ので、社内でもすぐに打ち解けて人気者になりました。以前、海外の方を短期間受け入れた際には、ここまで英語が浸透しなかったのですが、今回は私たちが欲しかった情報や変化を得ることができました。まずは彼女のリサーチ結果をもとに、海外にある日系企業・商社への営業活動を進めていき、一つでも海外からの受注につながるように動き始めています。社内が活性化されて海外事業も動き出し、当事業の素晴らしさを改めて実感しています。