成長著しいASEAN諸国への本格展開に向けて
現地ニーズや商習慣の把握など初期の進出サポートに期待

Q.インターンシップを受け入れようと思ったきっかけを教えてください。

当社は1948年に創業し、屋根工事と太陽光の設置工事業を主とした建設業に従事してきました。国内における住宅着工件数の減少が予想される中、数年前よりASEAN諸国を中心に海外展開を始めています。現在、フィリピンにて現地法人を立ち上げ、オフグリッド（太陽光などによる自家発電システム）の販売とプレカット図面のCADセンター設立準備を進めているところです。展開にあたり現地国の風土・習慣・国民性を理解しているインターンの方に、販路開拓のための基礎資料やターゲット企業のリストづくりなど海外展開の初期段階の業務をサポートしていただければと思いました。また、当社は海外展開については不慣れであり、法人設立準備を進めていく際も、現地の方とのコミニュケーションや意思疎通に苦労することがありました。今回、社内に外国人材を受け入れることで現地の商慣習や価値観の理解を深め、外国人とのコミュニケーションの苦手意識を払しょくして社員全体の意識改革もできればと思い、インターシップに応募いたしました。

現地企業に向けた営業活動をスタートし
現地ニーズを探るマーティング調査で活躍する

Q.どんなインターンシップを行いましたか？

販路開拓のため、ターゲット企業のリスト、現地向けのプレゼンテーション資料の作成に一緒に取り組みました。現地のディベロッパー、建設会社を2000社以上リストアップしてもらい、そこから数百社に絞り込んでアプローチをかけて、数社訪問することが叶いました。コンサルタントとの打ち合わせにも同席し、販路開拓に役立つ情報や意見を出してもらいました。また、フィリピンの電気・生活事情とニーズを把握するマーケティング調査を行い、フィリピンで当社が実施するドローン教育テキストの翻訳・資料の作成にあたるなど多岐に活躍してもらいました。当社のオフグリッドは、太陽光パネル・蓄電池・ジェネレター等の専門知識が必要です。いかにフィリピンの電力事情に適した商品であるか、そしてどのような仕組みかを英語で伝えるのに苦労しましたが、ファクンさんの理解力と根気強さに救われました。彼女は自分が何をどこまで理解しているのか、何ができて何ができないのかを明確に伝えてくれたので、着実に活動を進めていくことができました。

市場のニーズに即したPR戦略に方向修正
フィリピンでの展開に向けて大きな布石となった　

Q.受入前後を比較して、あなた自身や社員・組織にどんな効果がありましたか？

過去に海外の人材を受け入れた経験がありましたが、言葉や文化の壁もあり、上手く人間関係を築けなかったこともあり、私自身も不安は少しありました。しかし、彼女が来てその不安はすぐに払しょくされ、目標に向かってともに活動をスタートすることができました。彼女はオフグリットなど商品についてよく自身で調べて理解し、フィリピンでどのような点がメリット・デメリットがあるかを分析し、我々に指摘してくれました。それによって当初想定していたPR戦略の方向性を修正し、より市場のニーズに合わせたプレゼンテーションに磨き上げることができました。相手の考えていることを理解しようとする真摯な姿勢、業務を的確に必ず期限内にやり遂げるファクンさんの取り組みは社員にも大きな刺激となりました。今後、私たちが異国の地であるフィリピンで事業に取り組む上で、彼女の姿勢や努力は見習うべきものがあると思いました。彼女のサポートは、今後のフィリピンでの展開への大きな布石となったと感じています。