現場に貢献する自律飛行ドローンビジネスを
多国籍チームでグローバルに展開したい

Q.インターンシップを受け入れようと思ったきっかけを教えてください。

私たちSpiralは、簡易かつ確実で安全なドローンの自律飛行ソリューションの開発を行っている2016年創業のスタートアップ企業です。GPSが利用できない環境下で、SLAM技術を用いず自律飛行できる独自のテクノロジーとそれをドローンというハードに実装するノウハウを有しており、主要ターゲットとなるのは、商業ビルやスタジアムなどの大規模建設現場での施工監理、トンネルなどの土木工事現場管理にあたる建築土木業界、船舶・航空機などの大型製品をつくる製造業などです。今後の技術のアップデートやビジネスの海外展開を見据え、国籍にとらわれないグローバルなチーム形成を目指しています。今回のインターンとの協働体験を通して、社内の知見を広めるとともに、将来外国人材と一緒に仕事をしていくための仕組みづくり、企業文化を醸成したいと考え、インターンシップ事業に応募しました。当事業を通じてSpiralがエンジニアリングカンパニーとしてグローバル展開するための足掛かりになればと考えています。

生活・コミュニケーション面でサポートしつつ
即戦力としてスキルを生かした技術開発に従事

Q.どんなインターンシップを行いましたか？

アリさんは大学で画像処理技術を飛行物体やロボット制御をする研究をしており、オリヴィエさんは、以前勤めていた米国のドローンサービス会社でハードウェアとソフトウェアのEmbedded systemの開発経験があり、2社とも当社が求めるスキルに適合した高度人材でした。アリさんはコンセプト実証をする為のデモ開発、オリビエさんはドローンの安定化に関わる開発に携わってもらいました。技術的な説明は意思疎通が難しい局面があったので、言葉だけでなく、図面を見せたり、実際に操作してみせるノンバーバル（非言語）のコミュニケーションも駆使し、理解するまで説明を重ねました。外国人材インターンの受け入れにあたっては社内ではスムーズでしたが、生活面ではマンションでトラブルが発生するなど、クリアしなければならない問題に直面しました。一つひとつ地道に対応し、仕事の後の食事などでコミュニケーションを密にするなど、2人が早く日本での生活に慣れるよう、生活全般、近隣のスーパー・ドラッグストアの場所などを記載した簡易マニュアルを作成するなど工夫しました。

多国籍化に向けた意識行動改革が進み
新たな技術開発にチーム一体で取り組めた

Q.受入前後を比較して、あなた自身や社員・組織にどんな効果がありましたか？

2人ともSpiralの即戦力として有能で、私たちの技術開発とビジネスに大きく貢献してくれたと感じています。外国人材受け入れに必要な準備・配慮についても学ぶことができました。また、社員英語力向上やコミュニケーション改善の必要性を実感し、意識と行動の改革につながったと感じています。今回、2名同時だったメリットはとても大きかったと感じています。同じ立場の仲間がいることで、異国で働くことの不安や孤立感を解消でき、インターン同士でフォローしたり、指摘しあったりできる環境になりました。また、社内で英語を使う人間が複数いることで、英語が当たり前になり、意思疎通の失敗を言葉のせいにせず、自身の課題として各自が意識することができました。最も重要なことは多文化・異文化に対するリスペクトであり、歩み寄る心がなくては語学力が上達しても意味がないと感じました。今回のインターン受け入れ経験を通じて、私たちSpiralが目指す「多国籍チームからなる実用的ソリューション提供企業」という夢に向けて大きく飛躍できました。