インターンシップの2年後・・・
ベトナムオフィス開設に向けての足掛かりを築く。社員の国際感覚や意識向上。
社内4つの部署(製品部・総務部・テキスタイル部・東京支社)を回ってもらい、社員との交流を図りながら海外支社設立の実現に向けて具体的な計画立案を手伝ってもらった。
テキスタイル、繊維製品の総合メーカーで、国内の生地を輸出するTextile部門と、海外で製造した製品を販売するOEM部門があり、輸出先は欧米を中心に中国、韓国、ベトナムなど。海外の製造拠点の99%は中国だったが、コロナの影響もあり今後はその他の国への生産拠点の移行を検討している。
インターンシップ終了後、一旦ベトナムにハンさんが帰国し、今後の雇用契約を結びました。ベトナムオフィスを開設する前に一年間日本で働き、当社の製品や業務について知ってもらいました。具体的にはベトナムオフィス開設に向けての計画立案、現地の提携先探し、実際に輸出入業務にも携わっていただき川越政の商品の強みをより深く理解する機会となりました。海外から異文化に来る人達は心細いと思い、まずはメンタル面に配慮することに気を配りました。メンタル面が厳しいと力を発揮してもらえないと考えたからです。インターンシップの時から継続して生活面のサポートをするメンターをつけて住居面においても細心の注意を払いました。ハンさんはインターンシップでの経験があったため入社後もすぐに会社に溶け込んで活躍してくれました。
目に見える成果は、実際にベトナムのホーチミンに事務所を開設できたことです。社内組織の面でいえば、ハンさんのおかげで社員の海外に対する意識の垣根が低くなり、ハンさんの素晴らしい人柄に触れたことで社員が新鮮な気持ちで働くことが出来たことです。また、優秀な外国人材の持つ挑戦的で前向きな姿勢は社員に良い影響を及ぼしています。ハンさんは2020年3月末にホーチミンシティに戻り、4月からオフィスを切り盛りしています。そのため、お陰様でコロナの影響の中、ベトナムとのやり取りで困ったことというのは特になく、インターンシップ後に引き続き一年間日本で働いてもらったことで、社員との信頼関係を築けたり、実際に輸出入業務に携わっていただいたり、十分な準備期間を設けたおかげだと思っています。
ハンさんは、明るく前向きで素晴らしい人柄です。彼女のおかげで海外戦略が非常に立てやすくなりました。一年間のベトナムオフィスの計画、さらには中期的な計画書を作ってもらい、すべて計画通りに進めることが出来ています。今後のベトナム支社の人員配置や管理などすべて彼女に安心して任せ、さらにタイ、マレーシア、シンガポールといった東南アジアの国々への進出も視野に入れています。インターンシップ中は諸手続き(日報、各種申請書)などや受入準備など苦労も多かったですが、必ず成果として帰ってくるというのが実感です。特に中小企業にとって優秀な人材とマッチングできる機会はなかなかないのでこのインターンシップ制度はおすすめです。
2020年4月1日より川越政のベトナム法人代表者として働いています。インターンシップを経験したのち就職したことで、入社前から会社の仕事や社員を良く知ることができたため、納得して働けるところだと思います。川越政の強みはまずは社長の人柄です。社員のことを考えてくれて、私にも困ったことはないか聞いてくれます。社長の考えは社員にきちんと伝わり、また社員も意見を言いやすい雰囲気だと思います。だからこそ何か問題があればみんなで解決できる会社の雰囲気があります。今後はベトナムオフィスで勤務しながら経理の資格を取るのが目標です。ベトナムではChief Accountantという資格を取ると、税理士を雇わなくてもいいからです。また、日本語もN2を目指して勉強しています。このようなチャンスを与えてくれた国際化促進インターンシップに感謝しています。今後も是非続けていってほしいです。