インターンシップの3年後・・・
社員の海外苦手意識の克服、東南アジア地域の販路開拓、シンガポールの売上向上
東南アジア(マレーシア、インドネシア)の市場調査、海外向け商品開発、現行商品のリニューアル、国内展示会参加、製造体験、ポップや通販サイト等のコンテンツの作成
熊本県菊池市の天然水を100%使用した水素水の製造、販売
受入当時の活動の満足度 ★★★★☆4.0/5.0
★5つではない理由は、インターンの専攻と活動内容がマッチしていればもっと良かったと思うからです。インターンにはマーケティングをお願いする予定でしたが、シーファさんは心理学専攻、テハさんは環境工学専攻でした。自身の専攻やスキルを活かした活動がしたかったのではないかと少し心残りです。受入当時を振り返ると、社員のほとんどが海外人材と接したことがなく、受入れられるか不安でしたが、あっという間でした。現在も社員が海外への販路拡大を前向きに捉えており、良い影響を残してくれたと思います。もう一度実施するなら、顧客を手放さないためのフォローアップ策や、離脱した顧客の掘り起こし調査お願いしたいです。商品を買い続けてもらうために、国内ならポイント制や会員レベルを上げるなどの施策がありますが、海外顧客の場合は対策ができていないため、提案してもらいたいです。
インターンシップ期間中にリニューアルした商品を現在も販売しています。水素水の売上が国内で縮小傾向だった一方で、海外では反応が良く手応えがありました。シンガポールで行われた催事に出展した際、当社の商品がハラル対応しているか聞かれることが多かったため、2名のムスリムをインターンとして受入れ、ハラル対応をした商品にリニューアルしました。さらにシンガポールの女性は世界的に美意識が高いためコラーゲン配合にして、砂糖を使わずハチミツとビタミンCに変更しました。
また、ムスリムの方にも配慮し、コラーゲンは魚由来を使用。ヘルシーなイメージを持ってもらうことに繋がりました。この商品は昨年末からシンガポールでの販売を開始しており、シンガポールに会社を設立しました。2ヵ月に一度は必ず催事販売を実施できており、着々と固定客を増加させることに繋がっています。
会報誌などを作成して新しい情報を発信し、獲得した顧客がずっと当社の商品のファンでいてくれるような仕組みづくりを構築したいと思っています。
2ヵ月に1回行われるシンガポールでの催事には毎年声を掛けてもらっており、海外の売上を順調に伸ばしていますが、さらなるシンガポールでの販路拡大のために新規事業の検討を進めています。それだけでなくグロバール展開のためシンガポール周辺の国にも販路を拡大していきたいです。そのためには新たに現地に会社を立ち上げ、現地の人材と新たな事業を検討することが大切だと思います。日本の商品をそのまま現地で販売するのではなく、現地の文化や慣習に合った商品を手掛けていくことで、世界中で愛され続ける会社を目指していきたいです。
企業がインターンに求めること、インターンが企業に求めること、日本のビジネスや文化、生活面、様々なことについて意見・情報交換することをおすすめします。初めて日本でインターンシップを体験するインターンは不安な気持ちも抱えていますし、海外に対して苦手意識の強い会社は、インターンと一緒に働くことに慣れてきた頃に終了してしまいます。担当者は業務が増えて大変かもしれませんが、様々なプログラムを検討し、企業もインターンも充実した毎日を過ごせるように事前準備をしっかりと行いましょう。当社は、インターンシップ開始前からLINEなどを通じて情報交換を実施していたので、スムーズに受入れを開始することができたと思います。また、開始前に活動内容の大枠を決め各部署と共有していたので、企業全体の連携も円滑にできたと思います。