インターンシップの1年後・・・
インドネシアの水処理状況調査、海外市場調査。外国人を通じた社員の国際化への意識改革。
インドネシアの水処理状況のレポート作成。県内下水処理場視察。検体採取や水質分析。インドネシア文化や料理の紹介、地域イベント参加(こども環境フェスタ)。
山梨県内の下水道処理施設の維持管理,水質測定,分析調査。その他浄化槽管理、農業・工業用排水、土壌・大気汚染などの環境測定。弊社は地域の人々の生活に深くかかわっている環境保全の会社として昭和51年から営業しています。2020年に「SDGs宣言」をし、世界の環境保全に向け5つの目標を掲げています。
パシャさんとは、平成31年度インターンシップ終了後に雇用契約を結び、昨年7月上旬に在留許可が下りましたが、コロナの影響で入国ができず、ようやく10月にレジデンス・トラックというスキームを使って来日しました。コロナ禍での入国であったため、14日の自宅待機の必要があり大変だったと思います。現在は環境部に配属となり水質分析技術を学んでいます。母国との気候・生活習慣の違いなど苦労しているとは思いますが、ホームシックなどの心配はなさそうで、インターンシップの経験が生かされていると思います。当時社員から生活面のサポートを受けたり、県内在住のインドネシア人の方から、ハラル食品の購入先など聞いたりして日本の生活の勝手がわかっていたため、いち早く日本の生活に馴染んでくれているようです。
インターンを受入れ後一番の変化は社員の意識改革です。受入直後はインターン出身国、配慮事項、活動内容などの情報が社内で共有できず試行錯誤の連続でした。理解を深めるため、パシャさんは母国の文化について教えてくれたり、インドネシア料理をふるまってくれました。またインターンに日本文化の体験(そば打ち)や県内の観光スポットを案内したことで日本文化を知るきっかけとなりました。インターンの日本語力はインターンシップ前に比べて上達しており、ほぼ支障なく日本語でコミュニケーションが取れています。読み書きに関してインターンシップ時は、日本語を書く機会があまりなかったそうですが、入社後は社外との折衝の際にもなるべく日本語で書いている様子が伺えます。彼女の積極的に学ぼうとする姿勢から日本人社員が刺激を受けています。
将来的な海外進出も視野に、今後も様々な国からインターンを受入れたいと考えています。その点ではインターンシップでの経験が社内で外国人の受入れのノウハウ構築に役立ったと思います。短期間ですが、昨年度マダガスカル人の国内留学生のインターンを受入れました。今後も外国人受け入れの知識と経験を蓄積していきながら、社内や地域の国際化の地盤を築いていきたいと思います。パシャさんは英語も非常に流暢です。今まで英語に自信のある社員がいなかったのですが、今後はパシャさんに英語を使った海外とのコミュニケーションの懸け橋として大いに活躍を期待しています。本事業は初めて海外インターンシップに参加する企業にとって貴重な経験になると思います。参加すれば必ず新しい出会いや発見、学びは見つかりますので是非チャレンジしてみて下さい。
幼いころから日本に憧れがあり、日本のアニメ、TVにも親しんできました。インターンシップに参加して日本に対する気持ちがさらに強まったので、インターンシップ終了後にメイキョーと雇用契約を結ぶことができて良かったです。母国との違いは日本はどんなときも「時間厳守」だという事です。また、日本人のきめ細やかさ、ビジネスマナー、日本製品の品質の良さ、「KAIZEN」という継続的な向上によって利益を生み出すという企業価値観も尊敬します。メイキョーでは大学で学んだ専門知識を生かせる研究や分析の仕事ができてとても光栄です。今後の目標はまず自分の日本語の語彙を増やし、日本語検定一級に合格することです。そして会社と自分自身に役立つ専門資格を取りたいと思っています。そして将来メイキョーがインドネシアをはじめとした海外に進出した際には両国の環境保全のための懸け橋になりたいと思っています。