インターンシップの3年後・・・
本格的な海外進出に向けた社員の国際意識、海外向けの商品開発
海外向けの商品企画、ルート開拓、海外への抵抗をなくし、社員の異文化理解を深める。
富山の豊富な水資源を活用した海洋深海水や入浴剤、化粧品、機能性食品などを主に国内の大手ドラッグストアで販売しています。タイ、ベトナムを中心としたOEM商品開発を進めており、今後は海外展開の販路を広げていきたいと思っています。
受入当時の活動の満足度
★★★★★5.0/5.0
受入前から海外展開を模索しており、主にGDPが伸びているタイやベトナムといった新興国への進出を試みるも、なかなか現地の人に商品を理解してもらえず難航していました。受入れたインターンは、薬学を専門にしていて、商品に対する意見を専門的な知見からもらえたので、当時進んでいたベトナムでのOEM商品開発が急速に進みました。日本人目線での市場調査には限界があり、現地の人でなければ分かりえないニーズや感覚といったものを得ることはとても貴重です。それ以外にも海外の雇用習慣やキャリアへの考え方の違い、国籍の違う人への指示の出し方など、インターンシップで得たものはたくさんありました。
海外ではスタッフの入れ替わりが激しいと聞いています。海外の人と協働するためにさらなる気づきが必要だと感じています。
インターンのホア君は非常に利発的で、さらにインターンという立場は利害関係がないためストレートに意見を伝えてくれる貴重な人材でした。それまでも国内留学生の受入れは行っていましたが、全く日本語が話せない外国人の受入れは初めてで、社員に大きな影響を与えたことは言うまでもなく、「言葉だけではない心の通い合い」を通じて英語アレルギーがなくなった社員もいます。また、旅行者や現地企業の人との交流では、外国人の「風習」や「考え方」に触れることのできる良い機会となり、海外進出の具体的な課題が見えました。インターンシップ終了後も、ベトナム出張の際にホア君に同行してもらい、商談の立ち合いやマーケティング調査を手伝ってもらいました。インターンシップ経験はわが社の持つ技術と伝統を海外の人に伝えるノウハウの蓄積に大いに役立っています。
富山県の立山は世界有数の山脈を配し、その世界に誇る高品質の立山の水と海洋深海水を使った製品をはじめ、古くからの薬の国として名高い富山の製薬技術と伝統をもとに当社は、新しい製品コンセプトを生み出してきました。インターンシップで得た経験は当社の具体的な課題を浮き彫りにしました。インターン受入れに際し、英語しか話せないという壁は想像以上に大きく、海外人材のキャリア形成への意識の高さなど当社が海外進出していく際に必要な人材の確保に足りないものが何なのかが明確にわかりました。現在、タイの現地法人設立に向けてプロジェクトが進行中ですが、この経験を生かしながら東南アジアや欧米諸国に目を向けて販路を拡大に向けて、様々な地域の外国人材を受入れ、思考の多様化を図っていきたいと考えています。
インターンシップ期間は思ったより早く過ぎます。貴重な時間を無駄にせず、より多くの学びに繋げられる様、受入れ前に出来る限りしっかりと準備することが大切だと思います。特に、英語しか話せないインターンを受入れる際は、英語を話せる担当者が不在のときに、ほかの担当者がフォローできる体制を作らないと、インターンが手持ち無沙汰になるため、事前に課題を与え、引継ぎをしておくことが重要です。また、インターンという利害関係のない立場から社内体制や雇用に関する忌憚ない意見を聞き、外国人の仕事やキャリアに関する考え方が日本とはかなり違うことを実感し、その後の外国人の雇用を検討する上で非常に役に立ちました。インターンシップでは受入企業側が学べることが非常に多く、高度な外国人材と出会える良い機会ですので是非利用してみてください。