インターンシップの2年後・・・
海外事業部発足に伴い、社内の国際化と販路の拡大を促進したかったため受入れを希望した
ECサイトの拡張、海外顧客への商品説明対応
産業機器・工場用備品の販売商社。販売だけでなく部品の加工、設計、製造まで幅広く対応している。
アン君には、インターンシップ終了後も大学を卒業するまでアルバイトとして来てもらっており、本人の希望もあって採用に踏み切りました。採用の際には、条件面の合意までに時間がかかると予想していましたが、スムースに進みました。外国の方は給与・待遇等にシビアなイメージがあったのですが、彼に関しては条件的な事よりもやりがいの部分が大きかったようです。現在、アン君には海外事業部で働いてもらっています。当社で扱う商品はほとんど同業他社と競合になります。取扱いメーカーの数は200以上、商品数は数十万にもなり、商材の知識が多ければ多いほど顧客からの信用を得られるため、情報取得の意識は常に持ってもらいたいと思っています。アン君は集中力もあり勉強家。商品によって輸出手続きも異なり、貿易実務、危険物の勉強に加えて顧客の要望も理解しなくてはいけない中で、社内の勉強会にも積極的に参加してくれています。
大半の社員にとって外国は遠い存在という意識がありましたが、アン君を受入れて、外国人も日本人と大きく違わないと感じる一方で、歴史や文化が異なる点があることも体感し、日本を客観視することが出来たようです。さらに外国人とコミュニケーションを取ることのハードルが下がり、外国語を勉強する人も増えてきました。その経験もあり、2019年2月にベトナム駐在事務所を立ち上げた際には、若手社員が駐在を立候補してくれました。彼には2年を目途に頑張ってもらい、その後は別の社員にも行ってもらいたいです。日本の製造業界は伸び悩んでおり、閉塞感を感じます。日本の業界・商品の良いところも沢山ありますが、新興国の自由な雰囲気、伸びしろのある市場でのビジネスの可能性を経験してほしい。海外展開に興味を持つ社員が増え、新しい事に取り組んでいける土台ができつつあります。
海外事業部の売上は毎年20%以上伸びています。2020年度中に海外事業部の売上を会社全体の10%以上にし、3年以内に20%を達成したいです。現在はホーチミンに駐在員事務所がありますが、ゆくゆくは現地法人化し、ハノイにも事務所を開設したいと思っています。アン君はハノイ出身なので、ハノイ事務所の責任者を務めてもらいたいと考えています。ハノイ事務所開設の目安はハノイ近郊での売上が現状の2倍になることと彼に伝えており、モチベーションの源になっているようです。入社面接の時に10年後の自分の姿の理想像を聞いてみたところ、福井に家を建て本拠地にしながら、世界中を飛び回りたいと語っていました。日本の事務所で外国人を雇用するのは初めてでしたが、外国人材の語学力や能力、意識の高さが日本人と同等以上であることはアン君で証明済みですので、今後も積極的に採用を増やしていきたいと思います。
インターンとして就業体験をした際に、会社理念でもある「鶏口牛後」という言葉を知り、感銘を受けました。会社の皆さんは勤勉で優しく、インターンシップ後もアルバイトとしてお世話になり、福井機工で学んだことを活かしたいと思い就職を希望しました。今は、海外事業部の一員として、ベトナムをはじめヨーロッパ等のお客様の対応をしています。日本の会社はベトナムに比べて時間に厳しいという印象ですが、それは責任感の強さの表れだと思いますし、とても良い環境を作り出していると思います。また、先輩方が皆親切に教えてくださるのでモチベーションを高く保って仕事を進めていくことが出来ています。私の目標は、まずはハノイに駐在事務所を出せるまで売り上げを伸ばすこと。そして日本、福井を拠点に世界中を飛び回り、販路開拓をしていきたいです。