インターンシップの1年後・・・
高度外国人材受入れをきっかけとした社員教育制度などの新しい仕組みづくり
ベトナム人(在日の方含む)への栃木県に対しての意識調査、SNSページの立上げ、
ベトナムでの展開へ向けたマーケティング、現地ブルワリーの調査など
観光、物産、飲食、クラフトビール製造、エコツーリズム
弊社は2019年度も参加しましたが、2020年度はベトナムから2名のインターンを受け入れました。インターンシップ終了後は、コミュニケーションツールを利用し、定期的に連絡をとっています。近況報告が多いのですが、通訳の仕事を依頼したり、彼らにとって有益となりそうな日本語の勉強会や、マネジメント、コロナ禍におけるこれからの経済などをテーマとしたオンラインセミナーがあれば、案内し参加してもらったりしています。当時活動していたインターンは日本語が上手く話せず、英語で会話をしていましたが、活動終了後も熱心に日本語の勉強をしていたようで、今では日本語で返信をしてくれるようになり、日本語の上達には驚かされました。
2019年度、2020年度と参加する中で気づかされたのは、外国人材は「考える力」が強く、オリジナリティも持っていて、指示を細かく出すより、大きな目標を伝えて取り組んでもらった方が、のびのびと活動して成果を出してくれる、ということです。2020年度のときは、ベトナムへのビールの輸出に向けた市場調査に取り組んでもらいました。インターンが優秀だったこともありますが、想定した期間より早く調査を終え、現地で製造に興味のあるブルワリーを探し出すところまでやってくれました。
また、来日型・オンライン型に関わらず、外国人と触れ合う機会が多くあったことで、社員が外国人に対する抵抗がなくなったことや、本事業の活動がオンラインであったことをきっかけに、在宅勤務やオンライン打ち合わせが増えるなど、会社の仕組みにも新しい変化を起こせたことは、とても良い影響だと感じています。
今後チャレンジしていきたい新しい事業は2つあります。1つは、観光業界をIT化することです。2020年度に参加したインターンの1人がいたダナンでは、若いエンジニアが育ってきていると聞きました。外国人材の中でも、ベトナム人は日本人とも相性が良いと感じており、海外の若い人材と協力してIT化が遅れている観光業界のシステム開発を請け負う、新しいビジネスにチャレンジしてみたいです。
2つ目は、職場内におけるトレーナー制度の仕組みづくりです。日本語だけでなく仕事のマナーや製造技術など、社内の外国人社員が得たノウハウを先輩から後輩へ引き継いでいけるような職場文化が理想です。日光市にも技能実習生など多くの外国の方がいます。将来は、そうした人材が地域のトレーナーとなって、地元で働く外国人材が日本語を学習できる環境を整え、地元の活性化のため栃木県内で就労する外国人材を増やしていくことを目標にしています。