インターンシップの3年後・・・
高度外国人材との協働経験を得る
ロボットアイデアコンテスト入選を目的としたロボットシステム開発
自治体のプロモーション映像制作やセミナーのライブ配信などの映像通信事業をメインに、3年前からスタートしたロボット事業ではAI解析やロボットのシステム開発など、人が見る映像からAI・ロボットが見る映像技術に取組んでいる。
アマニさんには、現在AI開発の中心的なエンジニアとして働いてもらっています。外資系企業を退職したシニア高度人材がいるチームに彼女には入ってもらい、神奈川県にいる上司と大阪にいる彼女はテレワークという形でプロジェクトを進めています。週に1回のアップデートミーティングや日々のチャットでのやりとり、必要に応じた電話会議によるコミュニケーションをおこなっています。当社で働きだして2年、双方がともによい関係を築けており、新型コロナウイルスによる影響もなく着実に成果があがっています。今後、外国人材を採用していくことは必須になってくると思うので、彼女には、若手外国人材の指導やサポート、プロジェクトを推進するリーダー的な立場になって欲しいと思っています。
活動中は、インターンたちと共にロボットコンテストでの入選を目標としていましたが、社員たちは難しいと思い込み、消極的でした。一方で、アマニさんは、取組みに対して難しいという先入観もなく、自国では高価で触ることのできなかったロボットが扱えることもあり、もう一人のインターンと共に、考えたアイデアを率先して着手し、効果をあげていきました。このことが「難しい」と思っていた社員たちに大きな影響を与え、新しい分野にチャレンジしていくことは現在でも対外的な評価につながっています。また個人的には、アマニさん(2017年度インターン)、シャミムさん(2019年度インターン)を受入れたことで、彼女たちはまじめで日本人の道徳観に近いものを持っていることを知り、イスラムの女性に対する見方が変わりました。
国境なきテレワークの導入にチャレンジしたいです。直接会った事のない海外在住の人材をテレビ会議だけで雇用し業務をしてもらう、もしくは、高松に来てある程度仕事をし、その後自国に戻ってリモートでマネジメントが出来るようになればと思っています。当社ではアマニさんと働き始めたのを機に、テレワークを導入しました。当初は「うまくいくのか」という声があがりましたが、今では会社に外国人がいて、遠隔で仕事をすることが普通になり、インターン受入経験や、彼女との協働は社内に変化をもたらしました。日本のテレワークは時間管理という考えが強いですが、当社では締切とゴール設定をする、成果型のテレワークを導入しています。週1回のオンラインミーティングは実施しますが、成果型だからこそ当社ではテレワークが上手くいっているのだと思います。
インターンシップでは、革新的なアイデアに取組むチームの一員として、ロボット工学の最先端技術を使用した活動ができました。とても快適なインターンシップだったので、終了後に就職することになりました。夫が大阪の企業に勤めているため、大阪からテレワークをしています。上司は英語が話せるため困ることはないですが、日本企業が国際化していくために必要なのはコミュニケーションだと思います。英語を話し、オープンマインドになる教育をするために日本企業が努力していることは知っていますが、国際的な雰囲気を作るには、外国人インターンや従業員を採用する必要があると思います。今後の目標は、取組んでいる製品の完成・商品化で、当社が世界で最も知られているAI企業になること。私たちのアイデアで人々や産業を助けるため、最善を尽くしたいです。